毎日のように、情報漏洩のニュースが流れている
ここ2週間ほど、ほぼ毎日のように企業の情報漏洩がニュースになっています。
しかも、誰もが知っている大手企業ばかり。「自分のカード、大丈夫かな?」と不安になっている方も多いと思います。
実は、漏れたのがカード番号ではなく、名前やメールアドレスだけだったとしても安心はできません。
漏れた情報をもとに、本物そっくりの「偽メール」が届くようになるからです。
- 名前やメールアドレスが漏れる
- 本物そっくりの偽メールが届く
- 偽サイトに誘導されて、カード番号を入力してしまう
- カード番号が盗まれる
被害に遭うのは、たいてい最後の「入力」の瞬間です。だからこそ、カード番号を打ち込む回数を減らすこと自体が、身を守ることにつながります。
そこで今回お話ししたいのが、ネットショップのお支払い画面でたまに見かける、あの紫色の「Shop」です。
YouTubeから来た方はプレゼントは下の方にあります!
目次
怪しい紫の正体
正直、怪しく見えますよね

Shopを見て「何これ、怪しい」と思ったあなたは正しいです。怪しく見える理由が、見事に揃っているんですよね。
- 突然、ログイン画面に出てくる
- 紫色で、なんだか毒々しい
- 「Shop」で検索しても、世の中のお店が全部出てきて正体にたどり着けない
- 初めてのお店なのに、なぜか自分の情報を知っている

正体がわからないボタンは押さない。お客さんとして、とても健全な反応です。では、この紫の正体は何なのか。
知らなかったら震えること間違いなしなんですよね・・・
正体は、カナダの会社「Shopify」

Shopは、「Shopify(ショッピファイ)」という会社が提供している公式のサービスです。
Shopifyをご存じない方に簡単にお伝えすると、ネットショップの仕組みを提供する世界最大級のECプラットフォームです。北米を中心に、ネットショップの仕組みとして圧倒的な地位にあるカナダの会社です。
アメリカの会社と言われると強そうすぎますが、カナダと聞くと、なんだか妙な安心感がありませんか?(笑)
日本の会社だったら、時価総額3位
どれくらい大きな会社なのか。
時価総額は約34兆円です(2026年10月9日時点、1ドル155円で換算)。日本の会社に当てはめると、こうなります。

| 順位 | 会社 |
| 1位 | トヨタ自動車 |
| 2位 |
三菱UFJ |
| 3位 |
Shopify(約34兆円) |
ソニーや任天堂、NTTよりも大きい会社なんです。日本ではほとんど知られていませんが、これが紫の正体です。
世界的にもいわゆるGAFA系ほどではないにしろ、その次ぐらいに来る規模間で「ジャイアントテック」と呼ばれる一角には入ってくる企業です。
会社の規模としてもかなり大きいので「Google × shopify」の共同開発した物なども出てきて、それが世界標準になるぐらい、大きな仕事をしている会社でもあります。
Shop Payは、もともと「Shopify Pay」

shopifyのお店で買い物すると時々、お支払い画面に出てくる「Shop Pay」は、もともと「Shopify Pay」という名前でした。
名前が短くなったせいで正体がわかりにくくなっていますが、要するにShopifyがやっている決済サービスです。
これとshopが同じロゴに見える通り、1つの仕組みとして成り立っているわけです。なかなか日本人には馴染みが薄いですが、世界ではかなりメジャーな存在にっています。
なぜShopは安全なのか
「カード情報を覚えさせるの、怖くない?」
正体はわかった。でも、こう思いますよね。

その感覚、半分は正しいです。どこにでもカード情報を覚えさせるのは危ない。
でも実は、毎回打ち込む方がもっと危ない!と言ったらどうでしょうか?
キーボードで打ち込む行為そのものを疑ったことありますか?
Amazonや楽天には、登録していますよね?
皆さん、Amazonや楽天にはカードを登録していませんか?あれが怖くないのは、Amazonや楽天を「知っているから」です。
では、その預け先がShopifyだったらどうでしょう。先ほどお話ししたとおり、Shopifyは楽天よりずっと大きい会社です。怖かったのは、Shopifyを知らなかっただけなんです。
キーボードで打った文字は、盗まれる
カード情報が盗まれる手口で多いのが、実は漏洩ではなくてキーボードで打った文字をそのまま盗まれるパターンです。
お店のページが乗っ取られてこっそりと、罠が仕掛けられていたり、ブラウザに入れた拡張機能が実はトロイの木馬で、こっそりと悪さをしていたり。
しかもこれ、見た目は普通のページなので、私たちには見抜けません。見抜けないなら、どうするか。キーボードを打たなければいいんです。
どこで盗まれるか見抜けないなら、毎回打ち込むより、安心できるところに預けておく方が安全です。そうすれば打ち込む回数と言うのは減っていきます。キーボードで打つ行為そのものが怪しいと言う認識はなかなか広がりませんが、事実一番多いカード情報の取られ方です。
大事なのは打たないで「覚えてもらっておいて」それを「どこに預けるか」なんです。
お店は、あなたのカード番号を知らない
メルカリの匿名配送を使ったことはありますか?出品者はあなたの住所を知らないのに、ちゃんと荷物は届きますよね。間にメルカリが入っているからです。
Shopifyで作られたお店も同じです。間にShopifyが入っているので、お店はあなたのカード番号を知らないまま、支払いが完了します。
お店側に見えるのは、カードの下4桁と種類くらいです。それ以上の情報はお店は欲しくても手に入りません。
実は、みんな同じ仲間
この「カード番号をお店に渡さない」という考え方は、Shopだけの特別なものではありません。Amazon Pay、Apple Pay、Google Pay、それにPayPal。どれも同じ仲間です。
「このサイトにカード番号を打つのはちょっと……」というときに、PayPalを使った経験がある方もいますよね。何のサイトかは聞きません(笑)。あれと同じ考え方です。

お店は、レジに細工できない
コンビニにATMがありますよね。でも、コンビニの店員さんはATMを開けることも、中のお金を見ることもできません。管理しているのは銀行だからです。(警備員みたいな人が来て開け閉めしてるのは見たことあるんじゃないですか?)
Shopifyのお店のカード入力欄も同じです。置いてあるのはお店でも、管理しているのはShopify。
お店側は入力欄に手を加えられないので、ニュースでよく見る「入力フォームを書き換えて盗む」手口が通用しにくいんです。
金庫そのものが、頑丈
Shopifyは、クレジットカード業界が定めた国際的なセキュリティ基準「PCI DSS」に準拠しています。カード情報を預かる会社向けの厳しい基準で、外部の審査を受けています。車検みたいなものですね。
さらに、ハッカーに賞金を払ってシステムの穴を探してもらう「バグバウンティ」という取り組みも続けています。わざとプロに泥棒役をしてもらって、セキュリティの弱点を見つけてもらう事で、鍵を強くしているわけです。日本ではまだ珍しいやり方ですが、アメリカでは国防総省まで同じことをやっています。
本人じゃないと、使えない
Shopでのログインには、パスワードがありません。ログインのときは、メールや電話に届く使い捨ての「ワンタイムパスワード」を入力します。
仮にメールアドレスがバレても、それだけでは買い物できません。何かで認証するのが今まではパスワードでしたよね?
だけど、そもそも盗まれるパスワードその物が存在しないんです。全部ワンタイムやパスキー認証なので!
しかも、めちゃくちゃ便利
Shop Payは「Shopify版のAmazon Pay」
安全なのはわかった。で、ここからが本題なんですが、これ、めちゃくちゃ楽なんです。 Amazon Payを使ったことはありますか?Amazonのアカウントで、ほかのお店でもサクッと買えるあれです。Shop Payは、あれのShopify版だと思ってください。一度登録すれば、住所もカード番号も、もう打たなくていいんです。
実際に買ってみると
Shop Payで買うときの画面はこちらです。配送先もお支払い方法も、すでに入っています。

紫のボタンを押して、届いたコードを入れたら、はい終わり。住所もカード番号も、一文字も打っていません。カード番号も「Mastercard ••••」のように隠れた状態で表示されます。
「初めてのお店なのに、なんで私の情報が?」
初めて行くお店なのに、自分の情報が出てきて驚いた方もいると思います。
これは、以前どこかのShopifyのお店で買い物をしたときに、Shopに情報を保存していたからです。
Shopが使えるお店なら、別のお店でもShopが「この人、知ってる」と保存済みの情報を出してくれます。怖いことが起きたわけではなく、便利な機能が働いただけなんです。
ついでに言うと、shopifyを使った他のお店で買い物したときに「shopに保存する」的なチェックボックスがあったはずで、そこで許可出してるのはご自身だったリります。なんでも見てないのも問題なので、ぜひその辺は意識しましょう。
ただ、ラッキーな事にshopは安全で便利です!
パスワード地獄から、解放
パスワードを忘れて、再設定して、「前と同じものは使えません」と言われて、また新しいのを考えて……。
新しいのを考えたと思ったら、大文字が1文字いります。あーー、もう結局適当だ!!と設定すると、また次回にはパスワードを忘れ去って、振出しに戻る
そしてまた同じことをループする・・・
あれ、もうやらなくていいんです。Shopのログインはワンタイムパスワードだけなので、覚えるパスワードがそもそもありません。
毎度送信されてくるわけですから。
紫のボタンを見つけたら、楽できる
毒々しく見えていた紫が、ここで目印に変わります。Shop Payが使えるお店なら、初めてでも会員登録なしで買い物できます。
もし「やっぱり気持ち悪い」と思ったら、Shopのアカウントはいつでも削除できます。使うかどうかは、自分で決めていいんです。
お店の方へ:この悪循環、止めませんか?
ここからは、Shopifyでお店を運営している方に向けたお話です。
Shop Payを止めていませんか?
正直に言うと、日本ではまだShop Payが使えるお店は多くありません。有名なお店ほど、お客さんに怪しまれるのを心配して止めているのが現状です。そのお気持ち、よくわかります。
でも、止めている限り、お客さんはずっとShopを知らないままです。
- お客さんがShopを知らない
- 怪しまれるのが怖くて、お店がShop Payを止める
- お客さんが目にする機会がない
- いつまでも知られない
説明ページ1枚で、止められる
この悪循環を止める方法はシンプルです。お店に「Shopとは?」という説明ページを1枚置くこと。お客さんが不安に思ったときに、ちゃんと答えが書いてあれば、怪しまれずに済みます。
とはいえ、説明ページを一から作るのは面倒ですよね。そこで、貼るだけで完成する「Shopとは?」ページのコードをプレゼントします。
- HTML版:ページの本文に貼るだけ
- カスタムLiquid版:テーマのカスタムLiquidに貼るだけ
- 説明書:設置手順と注意点

フォームなどの入力は不要で、どなたでも無料でダウンロードできます。
Shop Payを使うには、Shopify Paymentsが有効になっている必要があります。また、テーマによっては見た目が少し崩れることもあるので、貼ったあとに一度確認してみてください。
まとめ
情報漏洩のニュースが続く今、「カード情報を覚えさせるのは怖い」と感じるのは自然なことです。でも、どこで盗まれるか見抜けないなら、毎回打ち込むより、安心できるところに預けておく方が安全です。
Shopの預け先は、日本の会社なら時価総額3位にあたるShopify。お店はカード番号を知らず、入力欄にも手を加えられません。しかも、住所もカード番号もパスワードも打たずに買い物できます。
shopifyの研究開発費が年間2400億円と言う途方もない額な上に、そのセキュリティのために懸賞金までかけて、自分たちのセキュリティの弱点まで探してるシステムなわけですよ。
怪しく見えていた紫のボタンは、知ってしまえば、安全で楽に買い物するための目印です。 動画でも同じ内容をお話ししています。あわせてご覧ください。